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菰田誠の工務店日記

住まいについていろいろ考えます

「和室学」という本が出版されますよ

タイトルの通り「和室学」という本が、この10月に出版されます。
HEAD研究会で編者の一人である東京大学の松村先生に伺った話で
「和室」を世界遺産に登録できないか!?という動きがあり
・・・というのも、近年 急激な勢いで「和室」を備える家が減少している現実。
このままでは、「和室」が日本から、いや世界から無くなってしまう!?
その前に、「和室」に関する情報を整理して・・・世界遺産に登録しようという動き
がある話を伺いました。
で、昨日そのプレイベント的なものが予定されていたのですが、
幸か不幸か、9/30に変更されました。
けっこう楽しみしています。&本は予約しました。

というのも「和室」って?
皆さんの中に、イメージ的なものはあるかと思いますが、
「定義づけ」しようとすると、やっぱり難しい。

自分の中では
「床は畳」「壁は真壁が基本(でも大壁の場合は大壁和室を許容)」「ふすまや障子で仕切られる」
といった感じ。天井は「敷目天井」なイメージですが、じゃぁ他の天井じゃ和室じゃないのかとか
もっといろいろある 現実なので、定義づけは難しいかと。

で、
最近のマイブームで「多くの方に、冬でも暖かい家に住んでいただきたい!」
との思いがあり、その対極にあるのが「和室」であるようにも思えています。

正直、一昔前の住宅の「和室」は寒い!と、思います。
というか、日本の家は寒い!

「畳」と、「こたつ」+「着衣」によって、人の体が接触する部分から
熱が奪われることは防げますが、
「空間・部屋」としては「寒い」

「空間・部屋」として暖めようとすると、
熱の逃げ場だらけで、非常に効率が悪い エコじゃない。

(その点、新しく建てる家の外張り断熱+和室の相性はとても良く・・・
断熱性能が和室としての各内装の仕上げに、依存しないので、性能が高めやすい)

が、「既存の和室」の「断熱性能向上」は、ハードルが高い。
要素別に考えると、「床」「壁」「天井」「開口部」で、分けると
まず「床」 畳はいいと思うが、床下空間がだいたい風通しが良い構造になっている。
湿気がこもらないように、かつ冷気の通り抜けは防ぎたいところ。
「壁」・・・真壁構造になっていて、少し前の構造だと、「貫」構造+ぬりかべで、断熱材は入ってないし
入れられない。少し現代的な間柱∔スジカイの構成でも、壁内空間が少ない。
「天井」だいたい、薄い板で構成されていて、それが細い吊り木でつられている。
基本的に断熱材ですら、その上に置くような作りにもなっていない。
「開口部」これは、「障子」をうまく温熱環境向上に活用でき、性能の高いサッシに交換するか
内付けサッシをつければ性能はかなり上がる(が、取付空間がない場合も多い。

と、諸々大変な割に、効果は限定的という現実。

この観点から考えると、かなりネガティブな要素が多い。

まぁ、住まいの要素は温熱環境だけではないので、

むしろ、「日本人の文化・生活」の舞台である「日本の住宅・和室」
という観点で考えると、、
そもそも住宅で行われてきた「行事」も、ことごとく、無くなってきた。
(これから建てられる家で、家の中で行う冠婚葬祭を予定している家が、どれだけあるだろう?)
床の間、座卓、違い棚・・・
その「心」は、「いいな!」と思う部分があると同時に、
「心」があれば、今までの形態にこだわる必要もないのではないか?
とも思う。

・・・本の出版を楽しみに待ちたいと思います。
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  1. 2020/09/19(土) 18:42:26|
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