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菰田誠の工務店日記

住まいについていろいろ考えます

ウッドショック

この1か月で、材木価格が急激に上昇している という事が起きています。
元々 「上がっていくだろう」という予測は数か月前からあったのですが、今の状況は緊急異常事態です。
自分の想像の部分と聞いた話による部分の混ざった話ですが
引き金は、「スエズ運河ストップ」⇒ヨーロパ材(主に分譲住宅で使われる安い材料)滞る
そもそも、コロナでストやら産地の稼働状況もよくなかった。輸送に使われるコンテナも不足。
積みかえ港の混雑。+アメリカの住宅事情好調⇒北米の需要大。中国での需要大。
⇒日本への優先度低下中。
ヨーロッパからの2×4材、集成材のストップによる品不足⇒アメリカ系の材料に白羽の矢が立つも
そもそも減っていた。⇒今市場にあるものへの買いあさり、国産材へも白羽の矢。
 
そもそも論ですが、日本は森林国なので、「たくさんの材木を輸入している」という現実に違和感をいだいていた。
これで、国産材の利用が高まり、循環サイクルがまわればいいな という気持ちもあります。

しかし、単に、「ホワイトウッド集成材」を「日本で切り出したばかりの杉」に置き換える
なんてことをしたら、その後の住宅は大変なことになりかねません。
日本の材木のコストが高いのはいろいろな問題があるのですが、
国産材をちゃんとした状態で使ってほしいです。
重要なことの一つに「木材の乾燥」があります。
(これ、私の大学の卒業論文のテーマでした)
「木」の性質から、乾燥をしっかりないと、あとから、収縮や変形がでてきます。
(充分に乾燥しても、あとから割れることも当然あります)
それを理解しないで、おそらく今の市場では「なんでもいいから集めてこい!」という
流れで、使用されてしまう木材が出てくるのでは と危惧しております。
そして、「国産材はやっぱりだめだ」なんて風潮になったら 悲しいです。
また、国産材で多い「杉」ですが、方向による強さの違いもありますし
「節」も当然あります。「死に節」にビスを打っても、当然 効きません。
自然のものを使う以上、「節」がある材料であっても、多く使いたいと思っております。
ですが、使う時の「気遣い(木使い)」ひとつで、OKな材料が、NGな材料になったりもします。
分譲住宅なのでは、家ができてしまえば、壁の中の状態などわかりません。
ちゃんと気遣いできる大工さんが建てていればいいのですが。。

と、すこし離れた視点での考えを書きましたが

目の前で起きている「価格上昇」の問題 他人事ではありません。
リフォームの現場であれば、打合せから工事までの期間はそう長くないので、実態に即した見積もりをできますが
新築工事の場合、打合中から、実際に工事を行うタイミングが普通でも数か月、場合によっては1年以上
ということもあり、その時の相場が実際どうなっているか、予測がつかない という声が多いです。
契約の際に、このあたりの条項を追加させていただく対応を取らせていただく予定です。

変な話、一年前は「過剰木材在庫利用緊急対策事業」(令和2年の夏)などといった
今置かれている現状と、真逆の助成金事業が行われていたりと、
状況の変化が早すぎる今です。

現状、異常高騰が起きていますが、早く落ち着くことを願います。
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  1. 2021/04/19(月) 20:15:16|
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